鉄道模型ジオラマ日記

メルクリンのZゲージという一番小さいドイツ製の鉄道模型を使ってジオラマを作りました。ぜひ、ご覧下さい!

JR北海道の改ざん問題に思う

21日の野沢社長の記者会見で、函館線の度重なる脱線事故は決してこの地域だけの問題ではないことがわかった。線路を管理する保線現場を担当する7割超でレール点検数値の改ざんがあったそうだ。つまり、JR北海道のほぼ全地域に共通する問題だったのだ。残念なことである。

1971年(昭和46)に制作された鉄道ジャーナル社のビデオ「雪の行路」を愛する鉄道ファンとしては、やりきれないものがある。このビデオに登場する函館本線・急行ニセコC62重連は、小樽を出て長万部に向かう。真っ白な大地の中を走るニセコは、5つの峠を次々と乗り越え、吹雪の中を鋼鉄の日玉のようになって突き進んでいく。この感動的な光景を支える背後には、鉄道マン達の日々のたゆまない点検・整備・補修があった。

その鉄道マン達を束ねるJR北海道のトップがこの3年間に二人も自殺に追い込まれている。何とも遣り切れないものがある。常に東京一極に政治経済を集中させてきた日本の行く末を思わざるを得ない。